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失敗しない壁紙選びのポイントをお教えします

新築時はもちろんの事ですが、キッチンやお風呂を入れ替える際やお部屋の模様替えをする際一緒に検討することの多い壁紙(クロス)ですが、大きなカタログをドンと渡されても困ってしまうという方必見です。壁紙(クロス)選びのコツを考えていきます。

目次

ベースの柄を決める

壁紙は大きく分けると、「織物調」と「石目調」、「柄物(木目等)」に分類することができます。

添付の写真の左側の縦横均等に線が入っている物が織物町で、右側のランダムな物が石目調になります。

選び方のポイントとしては、同じ空間の中では織物調と石目調を混在させないことがポイントになってきます。
例えば、壁は織物調クロスで天井は石目調クロスを選ぶなどの混在です。混在させることによりちぐはぐで統一感のないインテリアイメージになってしまうことがあります。

また、柄物の壁紙にも、地の部分が織物調のものと石目調のものがありますので、地の部分に合わせてクロスを選ぶとよいでしょう。

また特にマンション等の集合住宅に多いのですが、建物の構造上梁が出てくることが良くあります。
その場合壁と天井で織物調と石目調を貼り分けると梁の立ち上がり部分と平面部分の貼り分けがちぐはぐになることがあるので注意が必要です。

壁紙の色の貼り分けについて

基本的には、床より壁・壁より天井の順に色を淡くしていくと、部屋が広く見え、天井の高く見える空間に仕上がります。

ここで注意することは季節に左右されない色を選択する事です。
どういうことかというと、どうしても夏に寒色、冬に暖色を選びがちですが、ここでこの選択をしてしまうと季節が変わった時に後悔することが多いです。

また、原色に近い色はパッと見は綺麗でスカッとしますが、落ち着きたい部屋には不向きな場合もあります。
寝室などの休息する空間では、中間色の落ち着いた色の壁紙がアクセント(壁1面を他の3面と違い色にする事)も含めておすすめです。

そして、何より注意してほしいのが、貼る面積が大きくなると色は薄く(明るく)見える事です。
目の錯覚が引き起こす現象ですが、明度と彩度は面積が大きくなるほど高くなることからこのような錯覚が起こります。

サンプルで見たときよりも実際に張ってみたときのほうが、より明るく鮮やかに見えることがありますので、クロスを選ぶ際はできるだけ大きなサンプルで確認することが必要です。

アクセントを考えます

例えば1つの部屋で多数の色が混在する部屋はガチャガチャとした見え方に見える場合があります。
そういった部屋も、例えば店舗等の場合はパワーをもらえたりすることもありますが、あまり住宅向きではありません。

そういった場合、無難におしゃれに見える貼り方にアクセント貼りがあります。

ここ数年でポピュラーになった貼り方ですが壁の1面に色や柄の付いた壁紙を貼って、残りの3面には無地の壁紙を張るという貼り方です。

ここで少しだけ裏話ですが、柄ものの壁紙を選んだ場合、隣合したクロスの柄を合わせる柄合わせが必要になりますので柄合わせが不要な壁紙に比べてロス(廃棄する壁紙)が多くなります。
その分、クロスの数量が増えますので注意が必要です。

最近はあまり柄のあるクロスを部屋の4面すべてに使うことはありませんが、柄物を選ぶ際は見積もりの金額が変更にならないか事前に確認しましょう。



部屋にあった柄や機能を選択しましょう

壁紙を選ぶ際、無難な白無地の壁紙ではなく少し冒険した壁紙を選びたいという方が多くいらっしゃいます。
その場合トイレや洗面室など比較的短時間で使用する部屋、比較的狭い部屋に使用することをおすすめします。

リビングや寝室などの比較的長時間過ごす部屋で柄物などを使用すると結構早い段階で飽きが来ることが多く、トイレや洗面室などの空間では長く滞在しない分、少々思い切った壁紙を選んでも飽きが来ることなく、逆に常に新鮮な気持ちになれます。

また、壁紙によっては消臭や表面強化などの機能がついている壁紙もあります。
消臭壁紙は、玄関などの臭いが気になる空間やペットの臭いが気になる場所に選ぶとよいでしょう。
表面強化壁紙は、表面にコーティングなどがされていて強くなっているので、トイレの壁や洗面所など汚れやすい場所で使用すると水拭きができるので、掃除がしやすくかなり重宝します。

リフォームで壁紙を貼り替える時のポイント

リフォームの場合は、新築とは別とは違い既存の壁紙を捲って新しい壁紙を貼っていくため、既存の壁紙を捲った際に下地の石膏ボードの表面の紙が捲れることがあります。
当然、パテなどで下地を整えて新しい壁紙を貼るのですがどうしても下地の凹凸が出てしまうことがあります。

その場合は壁紙のサンプルなど実物を人差し指と親指で挟んで壁紙の厚みをチェックしてみてください。
この時に薄く感じる壁紙は下地の凹凸がでてしまう可能性が高い壁紙になります。
特に、ベランダなどの大きな窓がある部屋の壁や照明器具が近くになる天井などは注意が必要です。

ある程度厚みのある壁紙は色や柄が限られてきますが、そういった事も選択の幅に入れることが失敗しない壁紙選びには重要なことですのでご注意ください。

また、サンプルで壁紙を選ぶ際はその壁紙を使用する部屋で見ることが大事です。
壁紙の見え方は、照明器具の色(電球色、昼白色など)や自然光の強弱でイメージが変わることがあります。

使用する部屋で選択ができない場合は出来るだけその部屋の環境に近しい環境で選択することが大事になります。

まとめ

如何でしたでしょうか、今回は失敗しない壁紙選びのポイントという事で解説してまいりました。
特に何度も家を購入されたりリフォームを頻繁にされる方でない限り、そう何度も壁紙を貼り替える機会は少ないのではないでしょうか。
その際に、貼った後で後悔することなくちょっと冒険したり無難に収めたり、少しでも皆様のお役に立てればと思い今回の記事を書いてみました。
皆様がよりよい住環境でいきいきと生活できますことを願っております。