リフォームと建替えどちらがお得?
建物の劣化や相続した建物の有効活用等で、まず最初に思いつくのがリフォーム(リノベーション)・建替えではないでしょうか。ではリフォームにはどのようなメリットがあって、建て替えにはどのようなメリットがあるのか。一つ一つ見ていきたいと思います。
目次
リフォームと建替えの違いについて
過去の記事にもリフォームとリノベーションの違いについて解説していますが、内部や外部の部分的な工事をリフォームと呼ぶことが多いですね。
全体的な間取りの変更や大規模な改修をリノベーション、またはフルリノベーションと呼びます。
リフォームとリノベーションの違いについては下記にリンクを貼っておりますので、是非ご参照ください。
では建て替えの定義はどのようなことを指すのでしょうか
建替えの定義とは、既存の住宅を、基礎部分から解体して建物を新築しなおすことを建て替えと言います。
しかし、どのような建物でも「建替え」することはできません。
再建築可能か不可かは
●建築基準法で定められた幅員(幅)4m以上の道路に2m以上接した土地でなければ原則として建て替えができない。
●市街化調整区域等の制限で建て替えが出来ない。
など、さまざまな制約があります。
ご自身の住宅が再建築できる物件なのかそうでないかはまず初めにチェックしてみてください。
費用と工期の違いについて
見た目においてはどちらも新しさを感じるリフォームと建替ですが、それぞれ費用や工期などに大きな違いがあります。
リフォーム費用
施工する箇所や規模にもよりますが、一般的な2階建て戸建て住宅をリノベーションした場合、¥800万円程~¥2.000万円程になります。
増築等がある場合もう少しUPする事もありますが、増築はそもそも建蔽率、容積率のオーバーで増築不可の場合が多いです。
安易に増築してしまうとお役所の方々が赤い紙を貼っていきますのでご注意を(;´・ω・)
※違反建築判定がなされると是正勧告や罰則の対象になります
リフォーム工期
こちらも施工する箇所にもよりますが床板や間仕切りの変更を伴う工事の場合は約1.5ヶ月~2か月程になります。
全体的なリフォームの場合は仮住まいが必要になりますが、部分的なリフォームの場合は住みながら工事が可能です。
こちらは過去の記事に詳しく解説しておりますので、そちらもご参照して見てください。
建替え費用
例えば建物の1階床面積が15坪の2階建て物件の場合、坪あたり80万円の建物を新築すると
15坪x2階=30坪
30坪x80万円=2.400万円程度になります。
その他に、既存の建物の解体費用・家具等の処分費用・仮住まいの費用が必要経費となってきます。
建替え工期
新築の場合は建築確認が必須になってきますので、検査機関の空き状況などによっても左右されることがありますが、凡そ半年ほどの工期になります。
リフォーム・建て替えのメリット・デメリット
では、リフォーム・建替えのメリット・デメリットはどのような物があるのでしょうか。
リフォームのメリット
●全体的なコスト面で安くなる
●工期が短い
●必要な部分のみのリフォームが可能
●税金が安くなる場合がある
●間取りや設備などの不満を解決できる
リフォームのデメリット
●思いがけない出費が必要な場合がある
→主に木造住宅の柱や、土台等の腐敗、解体後出てくる不具合などの追加費用
●構造により家の間取りが制限される
●建物が旧耐震(1981年以前に建てられた建物)基準の場合耐震補強工事を施すことが望ましい
→最初に計画しておかないと追加費用になる場合も
建替えのメリット
●フラット35等の比較的安い金利で、多額のローンを組める
●設計の自由度が大きい
●一から材質や色、仕様などが選ぶ事が出来る
建替えのデメリット
●リフォームに比べてコストがかかる
●工期が長い
●不動産取得税、固定資産税、都市計画税、等の税金がかかる
●用途地域によっては現在の家より小さくなることがある
●法律などによって、建て替え不可能な場合がある
まとめ
如何でしたでしょうか、今回はリフォーム、建て替えの違いを解説してきました。
上記で述べてきた以外にも、現在はコロナ過からのウッドショック等の諸問題で木材費が高騰し,入手しずらくなってます。
リフォーム・建替えどのようなメリットがあって、デメリットがあるのか。
現在のライフスタイル、家族構成等吟味しながら、ご自分のスタイルに合う選択をされることを望んでおります。