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考えてみませんか、省エネの事

先日、関東電力の管轄内で一斉停電騒動がありましたが、これから夏に向けてほかの地域でもそういったことが起こるかもしれません。そこでこれからでも家庭内でできる省エネの方法を考えたいと思います。

目次

省エネルギーを実現するためには、断熱・日射遮蔽・気密の3つが対策の柱となります

家庭の省エネルギーを進めるうえで重要な要素である暖冷房エネルギーを少なくするためには、機器の使い方や省エネ性能の高い機器選択が必要となります。
なぜなら、家庭のエネルギー消費において約30%を占めているのが暖冷房です。
省エネを考えるうえでこの暖冷房のエネルギー消費を抑えることが省エネの第一歩となります。
暑いのに無理に冷房を使わない、寒いのに無理に暖房を使わないのではなく、少しの工夫で快適に、省エネライフをスタートしてみましょう。

断熱

断熱とは、壁、床、屋根、窓などを通しての住宅の内外の熱の移動を少なくすることです。
冬、暖房を行っていると、外気と比較して室内の温度が高くなるので、熱は室内から室外に移動します。
夏、冷房を行っていると、外気に対して室内の温度が低くなるので、熱は室外から室内に移動します。

この移動をなるべく減らすことにより、少ないエネルギーで効率よく暖冷房を行うことができます。
では熱はどこから出入りするのでしょうか。

冬の暖房時の熱が開口部(窓)から流出する割合は約6割に上ります。
夏の冷房時では開口部(窓)から侵入する熱の割合は約7割にまでになります。
冷気、暖気の殆どは窓を介して流入(流出)していることが解ります。

では窓の断熱はどのようにするのでしょうか?
DIYで手軽にできるのが「窓ガラス断熱シート」を窓に張る方法です。
ホームセンター等で市販されていますので、是非お試しください。
また、他の記事で書きましたが、現在の窓の内側に内窓を設置するのも大変効果的です。
内窓の設置は施工日数1日でできるので、窓断熱をお考えの方は是非一度ご検討ください。

日射遮蔽

最近の住宅は以前より断熱化が進んでいるため、一旦室内に熱を入れてしまうと、逆にそれを室外に排出することが難しいといえます。
そこで夏は、冷房機器の効率に影響を及ぼす直射日光による熱を室内に取り入れないように、窓の遮熱対策を実施することが重要です。
具体的には、
・窓の内・外に必要な対策(植栽・ブラインド・遮熱複層ガラスの設置等)をとり、太陽熱を遮断します。
・ブラインドなどを設置する場合は、窓の外側に取り付ける方が、内側に取り付けるよりも、3倍近くの効果があります。
・太陽高度の高い南面の窓には庇やオーニング(日除けテント)で日よけをする方法が効果的です。太陽高度の低い西側や東側ではブラインドやすだれ等の日よけがおすすめです。

気密

夏、どれだけ冷房の温度を下げても冷風が外に逃げてしまっては元も子もありません。
逆に冬場暖房を強運転していても、暖気が外に逃げてしまっては同じことですよね。
こちらも、市販の「隙間用テープ」等で開口部(窓や木製建具)の隙間を埋めることで意外と簡単に対策できます。
また、断熱性と気密性の向上した最近の住宅では、常に換気を行うようにすることが重要です。住宅内に少量の空気の流れを絶えず作るようにすると、室内および部屋間の温度が均一化となり、快適性が向上するだけでなく、シックハウスや結露対策としても効果を発揮します。

家電製品も使い方ひとつで省エネ生活始めれます

家庭部門のエネルギー消費量は冷房、暖房、給湯、ちゅう房、動力・照明他(家電機器の使用等)の5つに分類することができます。
エネルギー消費量は動力・照明他、給湯、暖房で85%以上を占めており、電力以外にも灯油、ガス(都市ガス及びLPガス)の省エネも大きなポイントになることがわかります。 効率よく消費エネルギーを抑えることで、おサイフと地球環境にやさしい省エネライフをスタートしましょう。

冷蔵庫

~熱いものはさましてから保存しましょう。~
麦茶やカレー、シチューなど温かいものをそのまま冷蔵庫に入れていませんか?
庫内の温度が上がり、冷やすのに余分なエネルギーが消費されるのでご注意。

~庫内の温度設定を適切に~
庫内の温度を控えめに設定すると消費電力が小さくなります。設定が「強」になっていたら「中」や「弱」にしましょう。ただし、食品の傷みには注意してください。
庫内温度の温度調整は、ドアの外側正面のコントロールパネルや庫内のダイヤルでできます。

~冷蔵庫の中を整理しましょう~
ずっと前に食べ残した食品が、冷蔵庫の奥で眠っていませんか?「とりあえず保存」は結局何も食べずに捨てられることが多いようです。
常温で保存できるものを冷蔵庫に入れていませんか?
缶詰、びん詰や調味料は、未開封なら冷蔵庫に入れないで!

給湯器

食器を洗うときは低温に設定。
65Lの水道水(水温20℃)を使い、給湯器の設定温度を40℃から38℃に下げ、2回/日手洗いした場合(使用期間:冷房期間を除く253日)
年間でガス8.80m3の省エネ、原油換算10.21L、CO2削減量19.7kg
約1,430円の節約になります

~給湯器も省エネタイプに~
●CO2冷媒ヒートポンプ給湯器(エコキュート)
空気の熱でお湯が沸く
ヒートポンプの仕組みを使い、大気中の熱を取り込んでお湯を沸かす、熱効率の高い省エネルギー機器です。
かつ夜間の割安な電気を利用することで、経済性と環境性の両立を図っています。

●家庭用燃料電池コージェネレーションシステム(エネファーム)
発電と給湯・暖房を行う
ガスや灯油から水素を取り出し、空気中の酸素を反応させて電気をつくります。その時の排熱でお湯をつくって給湯や暖房を行います。ひとつのエネルギーで電気とお湯を同時につくりだし、エネルギー消費量を抑えます。

●潜熱回収型給湯器(エコジョーズ・エコフィール)
従来型に比べ効率が15%アップ
ガスや灯油でお湯をつくるときの排熱ロスを抑えたのが潜熱回収型給湯器。給湯器の熱効率を従来型給湯器の約80%から約95%までアップしました。

※省エネタイプの給湯器ですが、現在はコロナや寒波、工場火災などの影響により部品の調達が困難になっており、各メーカーとも在庫不足の状態になっています。

電子レンジ

煮込み料理の野菜はチンしてから鍋へ。煮崩れも少ないようです。中までしっかり火を通したい時は、焦げ目をきれいにつけたあと、電子レンジへ。ガス代の大幅節約になります。

~省エネ行動と省エネ効果~
野菜の下ごしらえに電子レンジを活用。
●葉菜(ほうれん草、キャベツ)の場合
・ガスコンロ
年間でガス8.32m3 約1,350円

・電子レンジ
年間で電気13.21kWh 約360円

【ガスコンロ】から【電子レンジ】に変えた場合
原油換算6.32L、CO2削減量12.2kg 年間 約990円の節約

●果菜(ブロッコリー、カボチャ)の場合
・ガスコンロ
年間でガス9.10m3 約1,470円

・電子レンジ
年間で電気15.13kWh 約410円

【ガスコンロ】から【電子レンジ】に変えた場合
原油換算6.74L、CO2削減量13.0kg 年間 約1,060円の節約

●根菜(ジャガイモ、里芋)の場合
・ガスコンロ
年間でガス9.48m3 約1,540円

・電子レンジ
年間で電気22.01kWh 約590円

【ガスコンロ】から【電子レンジ】に変えた場合
原油換算5.45L、CO2削減量10.5kg 年間 約950円の節約

100gの食材を、1Lの水(27℃程度)に入れ沸騰させ煮る場合と、
電子レンジで下ごしらえをした場合(食材の量等により異なります)(360日、1日1回)

炊飯器

・長く保温しないようにしましょう。保温時間が長くなると電力の消費量が増え風味も悪化します。
・食べる時間にあわせて炊き上がるようにタイマー予約を上手に使いましょう。
・使わないときは、プラグをコンセントから抜きましょう。

炊飯器で保温する場合と、電子レンジで温め直し。どちらが省エネ?
ごはんを炊飯器で保温するのは、4時間までが目安です。保温のためのエネルギーより、電子レンジで温め直すエネルギーの方が少なくなります。

炊きあがったごはんを必要な量だけ食べ、残りはラップにお茶碗1杯分ごとに分けて熱を冷ました後冷凍庫に入れておくと、食べたいときにレンジで温めて食べれるので省エネはもちろん、日持ちもするのでお勧めです。

まとめ

如何でしたでしょうか、今回は家庭でできる省エネ生活に着眼して記事にしてみました。
コロナや原油高等、世界情勢が不安定な中、例年より厳しいと言われている猛暑の夏がもうそこまで来ています。
熱くなってから、寒くなってから対策するのではなく、前もって準備することが大切なのではないでしょうか?
決して無理することなく、ご自分に合った省エネ生活でこの厳しい日常を乗り切っていきましょう!