最近よく耳にするリノベーション。リフォームと同義語位にお考えの方もいらっしゃるでしょうがそもそも、リフォーム・リノベーションとは何が違うのでしょうか？ここでは、リフォーム・リノベーション・フルリノベーションの違いについてみていきたいと思います。

目次

• ○  先ずリフォームってどういうことを言うの？
• ○  リノベーション、フルリノベーションとは？
• ○  リノベーション、フルリノベーションのメリット、デメリットとは？
• ○  リノベーションの進め方は？
• ○  リフォーム、リノベーションの費用って？
• ○  まとめ

先ずリフォームってどういうことを言うの？

「リフォーム」を一言でいうと、お家のある部分が痛んだり、古くなった部分を改装する事を指します。
例えば、古くなったトイレやキッチンを入れ替えようとか、ギシギシ言う板の間を改装するといった、少し小さめの工事を指します。

同じように小規模の工事でも、台風でベランダの波板や屋根が破損したとか、雪の重みでカーポートが破損したとか、そういった突発的なもので現状復旧するようなものは「リフォーム」ではなく「修繕」という場合が多いですね。

「リフォーム」はマイナスの部分を修復してプラスに戻すというどちらかといえば前向きな工事を指し、「修繕」は現状復旧というイメージですね。

リノベーション、フルリノベーションとは？

リフォームとは古くなった箇所の部分的な改装です。
ではリノベーションとはどういった工事を指すのでしょうか。
此方も一言でいうと、元の状態以上に良くするための工事がリノベーションという事になります。
さらに躯体以外のすべてを取っ払って一から作り直すのがフルリノベーションという事になります。

リノベーション、フルリノベーションのメリット、デメリットとは？

ではリノベーション、フルリノベーションのメリットとはどういうところなのでしょうか？
リノベーションの場合は使える天井下地・床下地・壁下地などはそのまま使用し、水廻り機器や床仕上げ材、建具などは新調しますので、新築に比べて割安で工事を施工できます。
フルリノベーションは基本的には躯体を残して（木造の場合は腐った土台や柱の入替もします）工事をするので、例えば建蔽率の改定などで既設の家を解体して、新築した際にはお家が小さくなるなどの場合には有利になります。

では、デメリットとはどういうところでしょうか。
まずは建物の築年数によっては耐震性、耐久性に問題がある場合もあるので、そのあたりがきちんと施工できる会社か見極める必要があります。
普段、表層の表替え工事しかしていない施工店ではこの辺りが不得手な会社も多いので注意が必要です。
また、耐震診断、耐震工事をすると状況にもよりますが費用もかさむため、事前にきちんと打ち合わせをする必要があります。

他には新築物件の場合は通常10年保証を付けて購入されることになりますが、リノベーションでは基本的にこの辺りの保証が数年になることもあり、こういった意味でも信頼できる施工店をご自分の目で見極める必要があります。

リノベーションの進め方は？

リノベーションの具体的な進め方はまず自己資金でリノベーションをするのか、リフォームローンを組んでリノベーションを行うかで進め方は変わってきます。
自己資金の場合はまず、施工したい箇所のイメージや要望を施工会社に伝えて、見積もりを取ります。
金額やイメージが固まればその後、工事の請負契約を結んで着工となります。
ローンで行う場合は、まず物件を購入（若しくは既存の建物）し、施工店と工事の請負契約を結びます。
この契約書をもとにローンを組む金額が決まってきます。
その場合、リフォームローンは一般的な住宅ローンと比べて金利が高くなるので注意が必要です。
金利等はローンを組む金融機関やローン会社などで変わってきますので数店舗まわって、一番条件が良いところと契約を結びましょう。

リフォーム、リノベーションの費用って？

リフォーム、リノベーションの一般的な費用相場はどれくらいなのでしょうか。
リフォーム、リノベーション共に施工面積や取り付ける機器・設備の価格幅があるので一概には言えませんが、おおよその金額は
ユニットバス、システムキッチンの入替等の簡易なリフォームで数10万円から100～150万程度。
メーカーにもよりますが、商品は定価より実際の取引価格が値引きされますので、その値引き幅で工事費用も賄えることが多いです。
例えば定価100万円のキッチンであれば、工事費用も含めて80万～100万円で施工できることが多いですね。

リノベーションにかかる費用は、工事をする場所、広さによってかなり幅があります。間取りを大きく変える工事などでは300万～500万円台になる場合もあるでしょう。広さだけでなく、内装のデザインや使用する設備で費用が大きく変わってきます。
同じように巾2400㎜のキッチンでも、定価数10万円のものもあれば300万以上するキッチンもありますので、先ず今回のリフォームやリノベーション工事で何をしたいのか、きちんと施工店に要望を言うことが大事です。

まとめ

リフォーム・リノベーションについてご説明させて頂きました。
小規模なリフォーム・修繕から大規模なリノベーション・フルリノベーション工事までありますが、いずれにしても今ある生活からよりよく、快適に生活するためのイベントでなくてはならないものだと私は思っています。
リフォーム・リノベーションで自分らしい暮らしを実現するために、どういった空間が欲しいのか、住宅や店舗に何を期待するのかを明確にしたうえで、施工店とよく相談し、ぜひ自分らしい暮らしを実現できる理想的な住まいを手に入れていきましょう。