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【素人でもわかる】外壁、屋根の塗装工事の施工の流れとチェックポイント

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戸建て住宅の塗替え工事。全部業者任せで大丈夫ですか?最低限必要な知識を持って対応するのとしないのでは大きな違いがあります。ここではチェックポイントを解説していきます。

目次

誰でもわかる外壁の劣化状態の調べ方。

皆さんのお家の外壁の劣化状況を調べる方法として、チョーキング現象が起こっているかを調べる方法があります。
外壁を指でなぞってみてください、指に白いチョークの様な粉が付くと外壁の塗膜が劣化しているチョーキング現象が起きていることが解ります。チョーキングが出たからと言って直ぐに雨漏りや不具合が起こるとは限りませんが、この状態では見た目はもちろん外壁が雨をはじかずに吸い込んでしまうので注意が必要です。

外壁が劣化しているとして、どうしたら解決できるの?

外壁の劣化を解決する方法として。
ズバリ言わせて頂くと塗装する、若しくは今の外壁の上から新しく外壁材を貼るのいずれかの方法になります。
いずれも、DIYでは出来るものではないので専門の業者さんにお願いするしかないのですが、ここでよく聞くのがなんちゃら詐欺みたいな悪徳業者の存在。実際私が見た現場は4.5年ほど前に塗り替えたばかりのお家だったのですが、その時の施工方法が粗悪な物で15年塗り替えていない隣のお家よりも酷い状態になっていた現場もありました。
そんなことにならないように信用できる業者さんを選定する必要があります。

外壁塗装工事の流れを解説します。

ここでは外壁の塗装工事の工程とチェックポイントを見ていきましょう。
同時に大体の金額も書いていきますので、お家の塗装工事をするときの参考にお考え下さい。
実際はお家の大きさや塗る塗料の商品代等によって金額は変わりますので、詳しくはお問い合わせくださいね。

先ずは足場工事。これが無いと始まりません。

安全に作業できるように、塗装範囲の外壁面に足場を組みます。
一般的な住宅で約20万~30万円ほど必要ですが、外壁が劣化している場合屋根も同様(以上に)に劣化していますのでしっかり足場を組んで安全に正確な仕事をするのには必須の工程となります。
また、塗装作業中の塗料や水洗い洗浄時の水しぶきを周りに飛び散らさないように、メッシュシートで建物を覆う必要もありこういった意味でも足場作業費は必要経費と考えましょう。

外壁がサイディングの場合は目地のコーキングもチェック。

足場を組み終わったら塗装工事になりますが、その前に窓廻りやサイディング目地のコーキングもチェックしましょう。
写真の様に目地の部分のコーキングの弾力が無くなり硬化してひびが入っている場合は要注意!ここから雨水が入ってしまいます。
実際はサイディングの裏には防水シートが貼られており、その防水シートが雨水から建物を守ってはくれますが防水シートは万が一雨水が入ってきたときの最終の防御策になりますので、もしコーキングが劣化している場合は改修が必要になります。
窓廻りは既存の上から増し打ち、目地は撤去してからの打ち替えとなり、おおよそ30万~40万ほど必要になります。

外壁、屋根の汚れやチョーキング粉の洗浄

塗装作業に入る前にまずは施工部分の汚れを綺麗に落としていきます。
高圧洗浄機をつかって水洗いしていきますがこの時に外壁や屋根の状況やひび割れの有無もしっかり目視で調査していきます。

いよいよ塗装工事、先ずはしっかり下地工事

塗装工事といってもいきなり上塗り材を塗っては高耐久の塗膜は形成されません。
塗装工事には下塗り・中塗り・上塗りと3層に分けて塗装するのが一般的です。
その下塗りに使うのがシーラーと言う材料。いうなれば外壁・屋根下地と上塗り塗料の接着剤になります

シーラー塗装には3つの役割があり
・下地と上塗り塗料を密着させる
・上塗り塗料の過度な吸い込みを抑える
・塗装面の状態を整える

僕が過去に見た現場ではこの工程を省いている(と想像される)現場がいくつかありました。
もし外壁塗装をお考えの方はこの工程をきちんとする業者さんかどうかは確認して頂きたいところです。

中塗り・上塗りは家の顔。しっかり丁寧に仕上げていきます。

下塗りをしっかり乾かせたら中塗り・上塗りと塗膜を形成していきます。
このときに使用する塗料ですが、大きく分けると4種類に分類されます。
主成分はいずれも合成樹脂で、塗料に含まれる物質によって仕上がりの見た目や耐久性が変わってきます。
では4種類の塗料を見ていきましょう。

アクリル系塗料:比較的安価で塗り替えが出来るが耐用年数は短めです。
ウレタン系塗料:アクリル系塗料に比べて耐用年数は長くなりますがアクリル系塗料に比べると費用は掛かります。
シリコン系塗料:ウレタン系塗料に比べて耐用年数が長くなります。コスト面はウレタン系塗料より掛かりますが、費用対効果で考えると非常に優れた商品です。
フッ素系塗料:主に商業施設や大きなビルで使用する塗料で耐用年数はシリコン系塗料より長くなり、光沢感・防汚の面でも優れていますがコストは一番かかる塗料です。

この中で私がお客様にお勧めする塗料はシリコン系塗料です。
その理由として

・耐用年数が信頼できる
・汚れや色落ちに強い・防カビ性・防藻性も信頼できる

という特徴があり、現在一般住宅で最も使用されている塗料になります。

費用的にはシリコン系塗料で仕上げた場合
下塗り・中塗り・上塗りで屋根塗装で30万~40万程、外壁塗装で50万~70万程です。

まとめ

今回は外壁・屋根の塗装工事について書いてみましたが、如何でしたでしょうか。
戸建て住宅にお住いの殆どの方が購入時に住宅ローンを組んで毎月返済をされていると思います(私も住宅ローンを組みました!)
その中で、10年~15年に1回塗替えとなると35年でローンを組んだ場合、ローンを払い終えるまでに2~3回塗り替える事になります。
決して安い買い物ではないのできちんと信頼できる業者・会社に依頼することがお家の耐久性や費用を抑える意味でも大事なのではないでしょうか。
ついつい後回しにされがちな外壁・屋根ですが戸建て住宅で一番過酷な状況にあるのも外壁・屋根です。10年、15年に一度は労をねぎらう意味でもご検討してみてください。